閃の軌跡Ⅳの残った疑問点(ネタバレあり)

考察覚書みたいなものです。

閃の軌跡Ⅳが終わって5年前から始まった帝国編も終わりを告げましたが、THE END OF SAGAだったはずなのに語りきられていない設定内容ちらほらあるのでは?という気がして、ちょっとまとめてみることにしました。

如何せんシリーズ長いので自分の記憶から欠けている部分が多い気もしますが、そこら編は適宜指摘してもらえると助かります。

それでは。

「帝国の呪い」と「黒の騎神イシュメルガ」の関係

閃の軌跡Ⅳをプレイしていると「帝国の呪い=黒の騎神」であるかのように見えますが、果たしてそれは正しいのか疑問を持ち筆を執りました。

まずはここで一旦時系列を整理してみましょう。

  • 1200年前
    • 焔の至宝《アークルージュ》と大地の至宝《ロストゼウム》が相克し《巨イナル一》が生まれる
    • 災厄を御するために焔の一族の長と焔の聖獣が融合
  • 900年前
    • 黒竜の事件
    • 魔女の長(先代)が消える
  • 800年前
    • 帝都奪還
    • 地精が魔女との連絡を断つ
  • 250年前
    • 獅子戦役

という具合ですが、黒の騎神は暗黒竜以降全ての事件に関わっていたと言われています*1
では、1200年前の時点では呪いは存在せずに、黒の騎神の精神が悪に目覚めたことが全ての元凶だったのかと思いますが、閃の軌跡Ⅲで以下のような台詞がありました。

黒のアルベリヒ
「1200年前に存在していた 焔の至宝《アークルージュ》に大地の至宝《ロストゼウム》。」
「その相克の果てに生まれた《鋼》を地精と魔女は七つに分割して抑えた。」
「しかし―――❝力❞はともかく❝呪い❞までは抑えきれなかったのだ。」

つまり、帝国の呪いは2至宝の相克によって生まれたもので、黒の騎神の存在よりも前に存在していたということになります。

ここである疑問が生まれます。
「黒の騎神が呪いを操っている描写が多々あるが黒の騎神は呪いそのものではなかったのか?」
というものです。

これに対して私は一つの仮説を考えました。

それは、「黒の騎神は呪いの真なる贄だった」という仮説です。

この仮説を基に考えると、
黒の騎神とその起動者は呪いの真なる贄となるはず*2だったのが、黒の起動者であるオズボーンの心臓がリィンに移植されたことにより呪いの真なる贄がオズボーンからリィンへと変化した*3
これによって、仮に黒の騎神が相克で勝利した場合は呪いの真なる贄を主体として《巨イナル一》が錬成されることから呪いの本体が物理次元に出現し、ノーマルエンドのリィンと同じ手法で呪いを滅ぼすことができるし、灰が勝利した場合も同様に呪いを滅ぼすことができる*4のではないかと考えました。*5

こう考えると「帝国の呪い」と「黒の騎神」の関係性について自分なりに納得できた気がします。


とりあえず今回はここまで。
「オズボーンの意思はどこまであったのか」「なぜ呪いは帝国に連動していたのか」「クロスベルの幻で帝国の焔を呼び起こすという言葉の意味」「今作に登場した至宝2つの権能は何だったのか」
などについては気が向いたら書きます。

*1:月冥鏡での会話。あくまで新旧Ⅶ組の推測

*2:これはリィンの贄としての力がヴァリマールにフィードバックされたことからも予想できます

*3:この状況では真なる贄はイシュメルガとリィン

*4:それ以外の騎神が勝利した場合は呪いを媒介しないために《巨イナル一》が錬成されても呪いは残り続ける

*5:つまり「保険」とは真なる贄がイシュメルガとリィンの2人(?)いるという意味だったのではないかと